ANAブロンズ会員の16つの特典全てを解説します。そして16つの特典の中でどれが「本当に役に立った特典ベスト3」を実体験を元にベスト3を考えてみました。
目次
- ANAブロンズ会員とは
- ANAブロンズ会員 特典の全て
- 実体験から考えるANAブロンズ会員の特典メリット ベスト3
- ANAブロンズ会員の不満 プラチナ、ダイヤモンド会員との違い
- まとめ
- 関連記事
ANAブロンズ会員とは
ブロンズ会員とはANAの上級会員のことで、ANA普通会員では受けられない様々なサービスを優先して受けられるようになります。
ちなみにANA上級会員は上から順にダイヤモンド、プラチナ、ブロンズとなっており、今回紹介するブロンズは上級会員の中では一番下のクラスになります。
達成条件
計算対象時期:1月~12月
年間の獲得プレミアムポイント数 30,000
うちANAグループ運行便利用分 (15,000)
このプレミアムポイントは陸マイルのように陸では貯まらず、飛行機に乗るしか貯める方法はありません。付与されるプレミアムポイントは運賃のクラス、搭乗路線によってANAにより定められています。
例:羽田-那覇 片道 2,368プレミアムポイント (運賃クラス3 普通席)
ブロンズ会員になるためには、
羽田-那覇線を往復6回+片道1回搭乗する必要があります。2ヶ月に1回沖縄へ行ってくるイメージです。
事前サービス
ブロンズサービスの提供期間は毎年4月~翌3月までですが、プレミアムポイントの積算対象は毎年1月から12月です。
たとえば、普通会員だった人が11月までにブロンズ会員条件を満たした場合、11月から翌3月までの期間は事前サービスとしてブロンズ会員サービスを受けられます。そして、翌4月から翌々3月までを正式なサービス期間として受けられます。
事前サービスで利用できない特典は
・アップグレードポイント利用による座席クラスのアップグレード
・アップグレードポイントをANA SKY コインへ交換
などです。
会員を維持するの条件
ブロンズ会員達成条件と同様に1月から12月の間に飛行機に乗って定められたプレミアムポイントを獲得します。
計算対象時期:1月~12月
年間の獲得プレミアムポイント数 30,000
うちANAグループ運行便利用分 (15,000)
ANAブロンズ会員 特典の全て
ブロンズ会員の16つの特典内容を以下4つのシーンごとに分けて解説していきます。
・空の旅が快適になる特典
・予約が便利になる特典
・手続きが便利になる特典
・その他の特典
空の旅が快適になる特典
①ブロンズメンバー専用サービスデスク
ブロンズ会員になると「普通会員向け窓口よりも繋がりやすい専用窓口」を使えるようになります。
受付内容は
①航空券のご予約・ご確認
②特典航空券のご予約
③マイル
④プレミアムメンバーサービス
についての4つです。
ちょっとめんどくさいのはオペレーターに繋がる前にANAのマイレージ会員番号、暗証番号を入力する必要があります。事前に確認しておきましょう。
②ラウンジの利用
普通会員でも国内線羽田空港は3,100円、国際線羽田・成田空港は5,150円支払えば利用できますが、ブロンズ会員になるとマイルやアップグレードポイントで利用できるようになります。
国内線ラウンジ
ANA LOUNGE
羽田空港、新千歳空港、仙台空港、小松空港、伊丹空港、関西空港、岡山空港、広島空港、松山空港、福岡空港、熊本空港、鹿児島空港、那覇空港
ANA ARRIVAL LOUNGE
成田空港(国内線出発ラウンジ)
セントレア エアライン ラウンジ
名古屋(中部)空港
入室条件
本人:1,000マイルまたは2アップグレードポイント
同行者(1~4人目):2アップグレードポイント/人
国際線ラウンジ(日本発)
ANA LOUNGE
羽田空港、成田空港、関西空港
入室条件
本人:4,000マイルまたは3アップグレードポイント
同行者1人目:4,000マイルまたは3アップグレードポイント
同行者2~4人目:利用不可
国際線ラウンジ(日本着)
利用不可。
③座席クラスのアップグレード
国内線
ANAグループ運行便の場合、
1区間一律4アップグレードポイントで普通席⇒プレミアムクラスへアップグレードできます。
国際線
国際線の場合は、指定された航空券の予約クラスでないとアップグレードできません。いわゆる格安航空券ではアップグレード対象にはならないと思ってよいです。
欧米路線
エコノミー⇒ビジネス 10アップグレードポイント
ビジネス⇒ファースト 20アップグレードポイント
リゾート・東南アジア・南アジア
エコノミー⇒ビジネス 8アップグレードポイント
ビジネス⇒ファースト 16アップグレードポイント
東アジア路線
エコノミー⇒ビジネス 6アップグレードポイント
オセアニア
エコノミー⇒ビジネス 10アップグレードポイント
予約が便利になる特典
④国内線座席指定の優先
ANAでは会員クラスにより座席指定できるエリアが分かれています。
(引用:ANA公式HP 国内線座席指定の優先)
座席が前になることで
①機内サービス(飲み物・食事)を早く受けられる
②着陸後、機内から早く出られる
などのメリットがあります。
⑤予約時の空席待ちの優先
国内線・国際線
満席だった希望の便に空席がでた場合、普通会員より優先して案内してくれます。ただし、事前にプレミアムメンバーサービスで申し込む必要があります。
スター アライアンス加盟航空会社運航便
こちらは各社の窓口で申し込む必要があります。
手続きが便利になる特典
⑥プレミアムエコノミーチェックインカウンター
予約クラスがエコノミークラスでも、成田空港(第1ターミナル)、羽田空港(国際線ターミナル)にあるプレミアムエコノミー用チェックインカウンターを利用できます。
⑦手荷物許容量の優待
国内線
なし
国際線
ANAグループ運行便の場合
無料手荷物許容量を+1個無料で追加できます。
例:エコノミークラス 1個あたり23kg×2⇒1個あたり23kg×2
⑧空港での空席待ちの優先取り扱い
出発当日に希望の便が満席から空席になった場合、普通会員より優先して案内してくれます。事前にチェックインカウンターの係員に申し出する必要があります。
⑨香港国際空港での優先レーン
出入国手続きで優先レーンを利用することができます。
その他の特典
⑩アップグレードポイント
1年間(1~12月)の間にANAグループ運行便搭乗により獲得したプレミアムポイントの合計によって、翌年度(4月~3月)に使えるアップグレードポイントをもらえます。
ブロンズ会員になるためにはANAグループ運行便に15,000プレミアムポイント分乗る必要があるため、もらえるアップグレードポイントは少なくとも6ポイント以上になります。
アップグレードポイントは国内線、国際線の座席クラスのアッグレードに使ったり、ANA SKY コインに交換できます。
(引用: ANAマイレージクラブプレミアムメンバーサービスアップグレードポイントとは)
⑪フライトボーナスマイル
ANAグループ運行便またはユナイテッド航空運行便のマイル積算対象となるクラスに登場した場合、通常付与されるマイルとは別に更にボーナスマイルがもらえます。
ステイタス1年目40%
ステイタス継続2年目以上50%
ANAゴールドカード(※1)、ANAカード プレミアム(※2)を持っている場合は積算率がさらに5%アップします。
ステイタス1年目45%
ステイタス継続2年目以上55%
(※1ANAワイドゴールドカード、ANAダイナースカード、ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード、CTBC ANA プレシャスカード、ANA CARD USA(本会員限定)、ANA CARD HONG KONG(本会員限定)、ANA CARD全日空信用(本会員限定)、ANAスーパーフライヤーズゴールドカード、ANAダイナーススーパーフライヤーズカード、ANAアメリカン・エキスプレス®・スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード)
(※2)ANAカード プレミアム、ANAスーパーフライヤーズカード プレミアム。
⑫ANAゴールドカード/ANAカード プレミアム特別ボーナスマイル
ブロンズ会員中にANAカード(*1)を継続すれば、特別ボーナスマイルとして2,000マイルもらえます。
(*1)対象カード
ANAワイドゴールドカード、ANAダイナースカード、ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード、ANAカード プレミアム、ANAスーパーフライヤーズゴールドカード、ANAダイナース スーパーフライヤーズカード、ANAアメリカン・エキスプレス®・スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード、ANAスーパーフライヤーズカード プレミアム
⑬マイル⇒ANA SKY コイン特別倍率で交換
ブロンズ会員であれば、マイル⇒ANA SKY コインへの交換比率が最大1.7倍となります。
普通会員 最大1.2倍
ブロンズ会員 最大1.7倍
スカイコインの詳細はこちらをご覧下さい。
⑭アップグレードポイント⇒ANA SKY コインへ交換
ブロンズ、プラチナ、ダイヤなどの会員クラスに関係なく2016年度は1アップグレードポイント⇒1,000ANA SKY コインへ交換できます。
ANA SKY コインはANAグループの搭乗券の購入やショッピングサイトで利用することができます。
⑮ANAマイレージクラブFinancila Pass VisaデビットカードATM出金手数料無料
ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカードを持っていれば、ANAが提携しているATMでの出金手数料が無料になります。
その他の特典
⑯プレミアムメンバー限定ANAセレクション
ANA上級会員だけが利用できるショッピングサイトで、ANAのこだわりが詰まった数々の逸品をマイルを使ってお買い物できるようになります。
実体験から考えるANAブロンズ会員の特典メリット ベスト3
とりえあずブロンズ会員の特典がたくさんあるのは分かったけど、結局どれが利用者にとってお得な特典なの?メリットがあるの?と疑問に思う人もいるでしょう。
もちろん、利用者によってメリットは変わってくるとは思いますが、ここでは、わたし自身の体験から考えたANAブロンズ会員の特典メリット ベスト3を発表します。
第3位 ブロンズメンバー専用サービスデスク
困ったことがあるときにすぐに繋がる専用窓口の存在は大きいです。ベタですが、暗闇が広がる果てしない大海原にたつ灯台のような存在です。
ケータイやクレジット、なんでも電話窓口はありますが、たいてい「ただいま大変混み合っております。このまましばらくお待ち頂くか、お時間をおいてお電話をおかけください~」的なことを言われて一発で繋がったことがありません。
ブロンズになるだけでも普通会員向け窓口に比べれば圧倒的に繋がりやすくなりました。
ANA公式HPでは受付内容は
①航空券のご予約・ご確認
②特典航空券のご予約
③マイル
④プレミアムメンバーサービス
これらの4つになっていますが、ダメ元でその他の質問をしても調べてくれました。もちろん、時と場合にもよるかもですが、困ったときにすぐに繋がり、相談、回答してくれる存在は重宝できますよ。
第2位 アップグレードポイント
国内線の普通席⇒プレミアムクラスへのアップグレードは当日9,000円でできますが、ブロンズ会員であれば4アップグレードポイントでアップグレードポイントできます。
ポイントは4アップグレードポイントと9,000円のどっちがお得かです。
アップグレードポイントの価値の考え方は複数ありますが、1アップグレード⇒1,000 ANA SKY コインへ交換できる点から考えると、1ANA SKYコインは1円なので、1アップグレードポイントは1,000円となります。
つまり、4アップグレードポイントは4,000円となり、9,000円支払うよりもお得に普通席⇒プレミアムクラスへアップグレードできるのです。
話をまとめると、
国内線のアップグレード 普通席⇒プレミアムクラス
方法①当日9,000円支払い
方法②4アップグレードポイントを使う
1アップグレードポイント⇒1,000 ANA SKY コイン
1 ANA SKY コイン⇒1円
4アップグレードポイント⇒4,000円
お得な方法
4アップグレードポイント(=4,000円)>9,000円支払い
第1位 フライトボーナス
1マイルの価値は使い方によっては最大20円以上になります。
そのマイルが普通会員からブロンズ会員になることで圧倒的に貯まり易くなります。
これはわたし搭乗記録です。注目していただきたいのは赤枠で囲んだボーナスマイル部分です。路線は異なりますが、普通会員だったときたったの414ボーナスマイルだったのに、ブロンズ会員になると約4倍の1,696マイルをもらえています。
1マイル20円計算すると、1,696マイルはなんと33,920円の価値があると言えます!!
飛行機に乗る機会が定期的にある人にとっては非常に大きなメリットです。
乗る頻度にもよりますが、あと少しでブロンズ会員になれる方は自腹を切ってもブロンズ会員になるべきです。事前サービス+本サービス期間中のマイルの貯まり方が大きく変わってきます。
もちろん陸マイルの方が効率的に貯められますが、せっかくもらえるマイルなら空でも陸でもどんどんもらっていきましょう。そして貯まったマイルは特典航空券の利用がオススメです!
番外 ブロンズ会員でのラウンジ利用について
ブロンズ会員になるとマイルまたはアップグレードポイント利用でラウンジが使えるようになりますが、個人的にはあまりメリットは感じませんでした。
航空会社のラウンジはクレジットカードのそれとは比べ物にはならない素晴らしさがあります。よって、お金を支払ってでも利用する価値はあると思いますが、わたしは幸い上級会員の同伴者としてタダ利用させてもらっていたし、プラチナになってからは自分でもタダで利用できるようになったので。
どうしても使うなら、マイルよりもアップグレードポイントがお得です。
アップグレードポイントを1ポイント=1,000円、1マイルを20円計算にすると一目瞭然です。
国内線のラウンジ
本人:
利用方法①1,000マイル(=20,000円相当)
利用方法②2アップグレードポイント(=2,000円相当)
国際線のラウンジ
本人:
利用方法①4,000マイル(=80,000円相当)
利用方法②3アップグレードポイント(=3,000円相当)
ANAブロンズ会員の不満 プラチナ、ダイヤモンド会員との違い
ブロンズ会員時代に感じてた不満もあげてみました。ひとつ上のクラス、プラチナ会員になれば解消(ANAにたくさんお金を使えば)という上手な構図になっていますが。
・ラウンジがタダで利用できない
国内線ラウンジならタダビールにタダおつまみ、国際線ラウンジならタダビールにタダカレーを食べたいのです。ひとつ上のプラチナになれば、スターアライアンス系列の世界中のラウンジでタダ利用できるようになります。
ちなみに、ブロンズ会員時代に海外のスターアライアンス系列の空港ラウンジで「自分はANAブロンズ会員でスターアライアンスシルバー会員なんだけどラウンジを使えないか」とダメ元で交渉してみましたけど惨敗でした。
・特典航空券の優先予約ができない
陸で貯めたマイルも使えなければ宝の持ち腐れです。ひとつ上のプラチナクラスになれば、国際線の特典航空券優先予約、最上級のダイヤモンドになれば国内線・国際線の特典航空券優先予約ができるようになります。
・手荷物受け取りの優先タグがつかない
これも大きな不満でした。特に国際線を乗った後ってやっぱり疲れます。そんなときになかなか自分の荷物がでてこないのは大きなストレスになります。
プラチナになると「PRIORITY」タグ、ダイヤモンドになると「FIRST」タグがつき、優先的に手荷物がでてきます。
・優先チェックインカウンター/優先保安検査レーンを利用できない
繁忙期の普通チェックインカウンターは地獄です。性格にもよりますが、きっとわたしはアイドルの握手会は並べても空港のチェックインカウンターは10分も並べない面倒なタイプです。
これもプラチナ会員になると使えるようになります。(アイドルの握手会には行ったことは一度もありませんが。念のため)
まとめ
ブロンズ会員の3大メリット
・フライトボーナス
・アップグレードポイント
・専用サービス窓口
ちなみに、もしもブロンズ会員の特典メリットベスト4とベスト5を挙げるとすれば、
・ANA SKY コインへの交換倍率が最大1.7倍
・予約時空席待ちの優先
この2つでしょうか。これは、もしもSFC修行を始める、始めた場合の話を想定してます。陸で貯めたマイルをANA SKY コインに変える際に交換レート1.7倍はデカいですし、修行中には空席待ちしなければいけないこともあるでしょうし。
以上、実体験から考えるANAブロンズ会員の特典メリット ベスト3でした。